古典芸能の楽しみ方

「難しい」「敷居が高い」と言われる古典芸能も鑑賞するポイントが分かれば面白みも出てきます。そんな見どころなどをご紹介します。

祝!中村梅玉丈 「六月大歌舞伎」に復帰

6月17日から体調不良で「六月大歌舞伎」を休演されていた中村梅玉丈が、昨日21日から復帰されたそうです。

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これまた急な知らせでしたので、どうなることやらと思いましたが、大事には至らず舞台に復帰ということで、まずはめでたいことです。

昨日は、坂東竹三郎丈の訃報がありましただけに、こうしてベテランの役者さんが無事に復帰されるのは、歌舞伎界にとってもひと安心というところでしょう。

 

そう言えば、先日はTBS「世界ふしぎ発見!」に、養子となられた中村莟玉丈が、ミステリーハンターとして出演されていました。

大のパンダ好きとは知りませんでしたが、親しみやすい人柄がよく出ていて、また若いファン層の開拓に一役買ってくれることを期待したいですね。

 

梅玉丈は、弟の魁春丈と一緒に、先代の中村歌右衛門丈の養子になったという珍しい経歴の方ですが、歌舞伎役者としては、とても堅実に役を務める印象があります。

これは、意地の悪い言い方をすれば「地味」とも言えますが、誰も彼もが海老蔵丈や幸四郎丈たち大名跡クラスの役者の様に目立ってしまっては、芝居全体に締まりが無くなってしまいます。

また、同年代で活躍している役者さんが菊五郎丈や仁左衛門丈くらいになってきている昨今、梅玉丈は非常に貴重な存在ですので、これからも健康に留意しながら頑張っていただきたいものです。